作者別: admin

マインドフルネス瞑想

マインドフルネス瞑想は1979年にジョン・カバット・ジンにより開発された瞑想法です。原点は禅宗の一派である曹洞宗にあるそうですが、宗教的な色彩はほとんどありません。マインドフルネスとは、今現在行っていることに集中し、日常で行っていることをより細かく分析して把握しようとする状態のことです。マインドフルネスはストレス軽減やうつ病の再発防止の目的で認知療法などにも応用されている他、大企業でも研修に取り入れられており、これを瞑想という形で応用したのがマインドフルネス瞑想です

マインドフルネスはストレスへの過敏な反応を抑える効果があり、例えば過去の嫌な思い出を思い返して不快な気分になったり、過去の経験から物事を色眼鏡で見るようになってしまったり、そういう精神状態を改善するのに特に有効であるとされています。

ストレスを溜め込むことは脳出血や心臓発作の原因になるとも言われていますので、そういった命にかかわる症状を抑えるのは健康な生活を送る上で重要になっています。それ以外にも高血圧の改善や血糖値やコレステロールの抑制にも効果があるといわれています。ストレスを溜め込みやすいと感じている人はスポーツクラブでマインドフルネスを試してみてはいかがでしょうか。

穏やかな瞑想

現代のスポーツクラブなどで行われている瞑想は、精神をより強く鍛えるというよりは、日常生活で蓄積されたストレスから精神を解放し「安らげる」という方向性を持っているものが多いです。また、宗教色の廃された精神集中を目的としているものが主流なことも特徴です。修行のように厳しい環境で徹底的に精神を鍛えるのではなく、心地よい音楽、香り、室温の空間に身を置くことで身体と精神を安らげるのが現代の瞑想であるといえるでしょう。仏教の開祖である釈迦も一度は断食の苦行を行おうとしましたが、「いたずらに心身を消耗させる苦行を行っても真に悟りは開けず、かといって楽に流されても堕落するだけなので、極端に走らない心の静穏が重要」という考えに至ったと伝えられています。

現在活躍している大企業経営者やスポーツ選手などの有名人の中にも、瞑想を取り入れている人物は少なくありませんが、彼らもまた苦行ではなく心理学的裏づけのある、静穏を目的とした瞑想を行っています。それをマインドフルネス瞑想といい、スポーツクラブなどで行われているのもこのマインドフルネスが主流です。では、マインドフルネスとは具体的にはどのようなものなのでしょうか。

スポーツクラブでの瞑想

「人の身体には未知の力が秘められている。鍛えれば鍛えるほど、それは無限の力を発揮する」という言葉もありますが、真に強い肉体を得る為には精神もまた鍛える必要があります。古代ローマの「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という言葉も「肉体を鍛えれば精神も鍛えられる」という意味ではなく、本来は「肉体だけではなく精神も健全であることが必要である」という意味でした。その為、肉体を鍛えることが主目的であるスポーツクラブにも精神を鍛える為の瞑想の場が設けられていることが少なくありません。

瞑想は洋の東西を問わず、様々な文化・宗教において修行の一つとして用いられてきました。日本ではあまりなじみがないですが、キリスト教やイスラム教にも宗派によっては独自の瞑想を行うものもあります。逆に日本でポピュラーなのは仏教由来の禅、ヒンドゥー教由来のヨガでしょうか。こうした東洋系の瞑想は1960年代にアメリカ西海岸を中心に流行したニューエイジ思想を通じて欧米に「発見」され、それが日本に逆輸入されてきたものという経緯があります。

このような修行の一環としての瞑想は静かで穏やかな場所に身を置き精神集中を重んじる場合と、自らを厳しい環境に置き苦しめることで雑念を無くし自らの精神を鍛えることを目的とした苦行とがあります。後者の例としてはひたすら座禅を組む只管打坐や滝に打たれる、断食などが例として挙げられますが、そういった苦行は準備が大変ですし、日常生活に支障をきたす可能性が大きいです。