穏やかな瞑想

現代のスポーツクラブなどで行われている瞑想は、精神をより強く鍛えるというよりは、日常生活で蓄積されたストレスから精神を解放し「安らげる」という方向性を持っているものが多いです。また、宗教色の廃された精神集中を目的としているものが主流なことも特徴です。修行のように厳しい環境で徹底的に精神を鍛えるのではなく、心地よい音楽、香り、室温の空間に身を置くことで身体と精神を安らげるのが現代の瞑想であるといえるでしょう。仏教の開祖である釈迦も一度は断食の苦行を行おうとしましたが、「いたずらに心身を消耗させる苦行を行っても真に悟りは開けず、かといって楽に流されても堕落するだけなので、極端に走らない心の静穏が重要」という考えに至ったと伝えられています。

現在活躍している大企業経営者やスポーツ選手などの有名人の中にも、瞑想を取り入れている人物は少なくありませんが、彼らもまた苦行ではなく心理学的裏づけのある、静穏を目的とした瞑想を行っています。それをマインドフルネス瞑想といい、スポーツクラブなどで行われているのもこのマインドフルネスが主流です。では、マインドフルネスとは具体的にはどのようなものなのでしょうか。